世の中には、無肥料・無農薬で多数回中耕除草による水稲栽培という農法があります。
中耕除草を多数回やる事で、コメの出来が良くなるようで、江戸時代には広く知られていたそうです。
なぜ、中耕を多数回すると無肥料でも多収できるかというと、水田では田面にいる光合成細菌が窒素を固定するのですが、中耕によってその窒素が土中に入り、また中耕により田面がリセットされて、そこでまた光合成細菌が窒素を固定するということが繰り返されて、稲に必要な窒素分が供給されるかららしいです。詳しくはこちら→無肥料・無農薬で多数回中耕除草による水稲栽培
おもしろそうなので、試験的に8aの無肥料区の田んぼでやってみようかなと考えていたのですが、今年は野菜始めるし、時間ないかも…などど自分に言い訳しながら除草剤を散布しました。
で、除草剤散布したはずのなのに、なぜかヒエが大発生!
まぁ、もともと水持ちよくないし、水路の水が漏れて流れ込んるしで、除草剤のあまり効かない田んぼではありましたが、こんなにヒエが生えたのは久しぶりで、笑える状態(^-^;
これはきっと田んぼの神様が、強制的に多数回中耕除草をさせようとして生やしたヒエなのでは? ということで、開き直ってやってみました多数回中耕除草。
文献によると、8回くらい中耕するのが良いみたいですが、スタートが遅れたので(当初はやるつもりなかったので…)4回を目標に始めました。1週間に1回のペースで7月20日までを目標にします。
1回目が6月30日。 このヒエが無くなるのか不安でしたが、なんとかそれなりのスッキリした田んぼになりました。株間は機械では取れないのですが、手取りする元気もありませんので、株元ギリギリを攻めて少しでも株間のヒエを減らす努力をしてみました(^^ゞ
2回目は7月6日。 約2時間の水田ウォーキング、いい運動になります。健康維持の農村エクササイズってことで事業化できないか? などと余計な事を考えながらやっております。
3回目は7月10日。 2回目から4日後ですが、稲とヒエが大きくなってきたので、早めにかけました。(画像はありません)
4回目は、いろいろあってタイミングを逃し、7月20日も過ぎて稲も大きくなったので中止。
結局、3回の中耕除草となりました。ヒエの方は株間に残りましたが、それなりに減って、まぁ許せる範囲。←この許せる範囲が年々広がっていく自分が怖い(>_<)
稲の方は、生育が良い気がします。あくまで感覚ですが・・・
気になる収穫量については、これから稲刈までに他の無肥料区の田んぼと比較してみたいと思います。
結果がでたら報告します。
が、記録的に凶暴な台風14号が接近中で、通過後の状況によってはそれどころではないかもしれません。
どうか、大きな被害になりませんように・・・
追記
その後、茎数や籾数を調べたのですが、メモをなくしてしまい客観的な比較ができてません。
中耕した圃場は台風で倒伏気味でしたし、見た感じも籾数が多かったので、他のほ場より収量が多かったように感じます。
コメント